ハーバード大学ニーマンフェロー菅谷明子氏のプレゼンテーションへ
2012年 03月 03日
一ヶ月以上前のことを今ごろ書いていますが(汗)、1月の末にハーバード大学ニーマンフェローの方々の拠点にお邪魔してきました。
ニーマンフェローシッププログラムというのは特別研究ブログラムで、世界各国のジャーナリストの方々がここで研究されています。今年度、日本からはボストン地方在住のジャーナリスト菅谷明子さんがフェローとして参加されており、明子さんのプレゼンテーションを聞かせていただきました。(ツイッターでこのプレゼンのことを知り、「乱入したい!」とリプライしたところ、心優しい明子さんが誘ってくださったのでした)。
この日のプレゼンは「サウンディング」と呼ばれていて、ニーマンフェローの方々が順番に自分の生い立ちやジャーナリストを目指した理由、今後の展望などを語るという大変興味深いものでした。
実はこの日ご一緒したボストン交響楽団オーボエ奏者の若尾圭介さんがすでにご自身のブログで素晴らしくまとめてくださっているのですが(記事はこちら→★)、こちらでは私なりの感想を書いてみたいと思います。(あくまでもjunjun視点からの感想です)。
まずとても興味深く感じたのが、明子さんがジャーナリストを目指した理由。明子さんと私は同年代なのですが、その頃の日本では「女性は黙っているもの」という文化でした。(今もある程度そうですね)。そんな中、少女時代の明子さんはジャーナリストという職業があることを知り、「これなら黙っていなくてもよい!」とジャーナリストを目指す決意をされたそうです。
そしてその決意どおり「ニューズウィーク」日本版スタッフとなられ、その後アメリカのコロンビア大学で修士を取得。今では教科書にも使われている「メディア・リテラシー―世界の現場から」を出版されました。この本のプロジェクトについては誰かに頼まれたわけでもなく、「パッション」で突き進まれたそうです。
翻ってわが身を考えてみれば……大学の専攻を決めたのは単に「文科系が得意で言葉が好きだったから」。最初の職業を決めたのも、祖父に勧められたこと、就職活動(企業回り)をしなくてもよかったこと、が大きな理由でした。
大学の専攻は「好き」という多少なりともポジティブな理由ではあったし、最初の職業も一応上に書いた2つ以外にも理由や抱負はあったのですが、実際仕事に就いたらそれはしぼんでしまい……8年で最初の仕事は辞めることに。
その後は以前からやりたかった出版翻訳者を目指したものの、時間がかかりそう&お金にならなさそうという理由でいったん断念。会社勤めをしました。
会社勤めでは本当に貴重な経験をさせてもらいましたが、満員電車での通勤やお腹を空かせての残業、人に言われたことばかりやるというのが嫌で退職。フリーの翻訳者となり、運よく出版翻訳のお話もいただいて、3冊出すことができました。(明子さんのお話だったのにjunjunのサウンディングみたいになってきましたね。すみません!)
こう考えてみると、何かが嫌だとか、めんどくさいとか、どうせできないとか、消極的な理由でキャリアを決めてきたことが多いなあと改めて反省させられます。実際、今ではフリー翻訳者という昔から就きたかった職業に就いているので一応夢達成はしたのですが、さらにまだまだ達成したい夢もあり……今後はもっと積極的に自分で夢をつかんでいこうと思います。
「遠慮しない」「自分の可能性を信じる」「細かいことにとらわれずに大局を考える」がキーワードかな。(明子さんがこれらをキーワードとして語られたというわけではなく、明子さんのプレゼンから私が得た教訓です)。
こんな素晴らしい経歴・経験をもっている明子さんですが、その経歴をひけらかすことなく、とてもフレンドリーで優しい方。ツイッターでの私のつぶやきを覚えていて誘ってくださり、当日は「ツイッターのマスター」とご紹介いただきました(笑)。また、当日ご主人(MITメディアラボ副所長石井裕先生)がかいがいしく(?)プレゼンのサポートをされていたのも印象的でした。
また、当日は若尾氏の素晴らしいオーボエ演奏もあり、こちらにも大感激。この日は明子さんの友人として個人的に演奏してくださったのですが、だからといって力を抜くなどということは全くなく、全力投球。感動のあまり泣いている人もいたそうです。若尾氏のプロ魂も見せていただき、お二人には大変感謝です。
私も人生半ばを過ぎた(母方の祖母くらい長生きすればまだ半分行ってないかな)と思うので、あと半分の人生の時間を無駄にしないよう、積極的に一生懸命過ごしていこうと思います。
-----------------------------------------------------------------------
最後に若尾氏のコンサートをご紹介させてください。
ぎりぎりのご案内ですみません。3月4日2時からチェスナットヒルのリディーマー教会で行われます。お近くの方は是非どうぞ。(チケット事前購入制なので事務局に連絡必要です)。私も行きます!(詳しくはこちら→★)
にほんブログ村
ニーマンフェローシッププログラムというのは特別研究ブログラムで、世界各国のジャーナリストの方々がここで研究されています。今年度、日本からはボストン地方在住のジャーナリスト菅谷明子さんがフェローとして参加されており、明子さんのプレゼンテーションを聞かせていただきました。(ツイッターでこのプレゼンのことを知り、「乱入したい!」とリプライしたところ、心優しい明子さんが誘ってくださったのでした)。
この日のプレゼンは「サウンディング」と呼ばれていて、ニーマンフェローの方々が順番に自分の生い立ちやジャーナリストを目指した理由、今後の展望などを語るという大変興味深いものでした。
実はこの日ご一緒したボストン交響楽団オーボエ奏者の若尾圭介さんがすでにご自身のブログで素晴らしくまとめてくださっているのですが(記事はこちら→★)、こちらでは私なりの感想を書いてみたいと思います。(あくまでもjunjun視点からの感想です)。
まずとても興味深く感じたのが、明子さんがジャーナリストを目指した理由。明子さんと私は同年代なのですが、その頃の日本では「女性は黙っているもの」という文化でした。(今もある程度そうですね)。そんな中、少女時代の明子さんはジャーナリストという職業があることを知り、「これなら黙っていなくてもよい!」とジャーナリストを目指す決意をされたそうです。
そしてその決意どおり「ニューズウィーク」日本版スタッフとなられ、その後アメリカのコロンビア大学で修士を取得。今では教科書にも使われている「メディア・リテラシー―世界の現場から」を出版されました。この本のプロジェクトについては誰かに頼まれたわけでもなく、「パッション」で突き進まれたそうです。
翻ってわが身を考えてみれば……大学の専攻を決めたのは単に「文科系が得意で言葉が好きだったから」。最初の職業を決めたのも、祖父に勧められたこと、就職活動(企業回り)をしなくてもよかったこと、が大きな理由でした。
大学の専攻は「好き」という多少なりともポジティブな理由ではあったし、最初の職業も一応上に書いた2つ以外にも理由や抱負はあったのですが、実際仕事に就いたらそれはしぼんでしまい……8年で最初の仕事は辞めることに。
その後は以前からやりたかった出版翻訳者を目指したものの、時間がかかりそう&お金にならなさそうという理由でいったん断念。会社勤めをしました。
会社勤めでは本当に貴重な経験をさせてもらいましたが、満員電車での通勤やお腹を空かせての残業、人に言われたことばかりやるというのが嫌で退職。フリーの翻訳者となり、運よく出版翻訳のお話もいただいて、3冊出すことができました。(明子さんのお話だったのにjunjunのサウンディングみたいになってきましたね。すみません!)
こう考えてみると、何かが嫌だとか、めんどくさいとか、どうせできないとか、消極的な理由でキャリアを決めてきたことが多いなあと改めて反省させられます。実際、今ではフリー翻訳者という昔から就きたかった職業に就いているので一応夢達成はしたのですが、さらにまだまだ達成したい夢もあり……今後はもっと積極的に自分で夢をつかんでいこうと思います。
「遠慮しない」「自分の可能性を信じる」「細かいことにとらわれずに大局を考える」がキーワードかな。(明子さんがこれらをキーワードとして語られたというわけではなく、明子さんのプレゼンから私が得た教訓です)。
こんな素晴らしい経歴・経験をもっている明子さんですが、その経歴をひけらかすことなく、とてもフレンドリーで優しい方。ツイッターでの私のつぶやきを覚えていて誘ってくださり、当日は「ツイッターのマスター」とご紹介いただきました(笑)。また、当日ご主人(MITメディアラボ副所長石井裕先生)がかいがいしく(?)プレゼンのサポートをされていたのも印象的でした。
また、当日は若尾氏の素晴らしいオーボエ演奏もあり、こちらにも大感激。この日は明子さんの友人として個人的に演奏してくださったのですが、だからといって力を抜くなどということは全くなく、全力投球。感動のあまり泣いている人もいたそうです。若尾氏のプロ魂も見せていただき、お二人には大変感謝です。
私も人生半ばを過ぎた(母方の祖母くらい長生きすればまだ半分行ってないかな)と思うので、あと半分の人生の時間を無駄にしないよう、積極的に一生懸命過ごしていこうと思います。
-----------------------------------------------------------------------
最後に若尾氏のコンサートをご紹介させてください。
ぎりぎりのご案内ですみません。3月4日2時からチェスナットヒルのリディーマー教会で行われます。お近くの方は是非どうぞ。(チケット事前購入制なので事務局に連絡必要です)。私も行きます!(詳しくはこちら→★)
にほんブログ村
by junjunh0101
| 2012-03-03 01:17
| 行事・イベント