フリー翻訳者のjunjun。アメリカンな夫Pと2007年3月生まれの娘うたことの3人暮らしです。1年4ヶ月のシンガポール生活を経て、2010年2月にPの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジに引っ越してきました。


by junjunH0101

映画『ANPO』

土曜日の手巻き寿司・ポットラックディナーは映画『ANPO』上映会から始まりました。

この映画の監督リンダ・ホーグランド氏は日本生まれ。小中は日本の学校、高校は神戸のインターナショナルスクールへ通われたという方です。映画はアートを通して日米安保条約を見るもので、アートとアーティストの語りを主に構成されています。

この映画を見て、まず今回の震災のこと、特に原発事故のことを考えました。

都合の悪いことは隠し、「日本は必ず勝つ」と国民に信じ込ませていた第二次世界大戦中の大本営発表と、原発政策の推し進め方が似ていると思ったんですね。データが公表されておらず後から出てきたり、今回の事故前は「絶対安全だ」と言い張っていたり。

こうやって書いていても、原発についてはちょっと書きにくい雰囲気があるのですが(例えば原発に疑問があると言うと「地球温暖化どうするの!」と叱られるとか「あの人は反対派だ」と色づけされるとか)、そういう声を上げにくい雰囲気のあるところも戦中と似ていると思います。(福島での事故後、かなり声が上がっているし、「推進派」「反対派」と色づけするのではなく、ニュートラルな状態で議論しようよという動きもあるようですが)。

そして、米軍基地の存在と原子力発電所の存在も似ている。「必要だ」と言う人は多いけれど、自分の町にはできれば来てもらいたくない……。日本に原子力発電基がいくつあるのか(55だそうです)この事故まで知らなかった人が多いでしょうし、日本に100以上もの米軍基地があることも知らない人がほとんどではないでしょうか。(私も知りませんでした)。

監督のリンダさんにも興味がわき、彼女のインタビューも見てみました。

先ほども書いたとおり、彼女は日本生まれで18歳まで日本で過ごしています。アメリカなど生地主義を取っている国と違い、日本ではいくら日本生まれでも親が日本人でないと日本国籍をもらえませんから(血統主義)彼女は国籍としてはアメリカ人でしかないのですが、アイデンティティ(気持ち)はアメリカ人でもあり、日本人でもあるそうです。

そのようにう国籍上日本人ではない彼女がこの映画を作ったということで、今ボランティアで日本の被災地に入っている友人のことを思い出しました。

彼女もリンダさんと同じように日本生まれで、たしか20歳くらいまで日本で過ごしています。そして同じように中学の途中くらいまでは日本の学校に通っていたので、言葉の面でも文化の面でも日本育ちの日本人とかなり近いです。

その彼女は今はMA州在住なのですが、今回の震災のことを知って居ても立っても居られない気持ちになり、仕事など放り出して被災地で活動しています。(以前もアップしましたが、彼女も出ているCNNのインタビューはこちら→

こういうことを知ると、国籍ってなんだろう?国って?アイデンティティって?と考えさせられます。(自分が海外在住であり、我が子は二重国籍なので特に)。

以上は私なりの偏った感想ですが、チャンスがあれば皆さんも是非見てみてください。

にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ東部情報へ
にほんブログ村
[PR]
by junjunh0101 | 2011-05-17 01:28 | レビュー