フリー翻訳者のjunjun。アメリカンな夫Pと2007年3月生まれの娘うたことの3人暮らしです。1年4ヶ月のシンガポール生活を経て、2010年2月にPの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジに引っ越してきました。


by junjunH0101

国際結婚&離婚

最近、日本人妻と離婚しているアメリカ人の父親が日本で妻と暮らしている子どもたちをアメリカに連れ帰ろうとし、拘束されたというニュースをmixiのコミュで読みました。

この男性は日本に帰化しており、日本で家族4人で暮らしていましたが、アメリカに移住した直後に離婚を申し立て、主な親権は夫に渡りました。そしてすぐに再婚した新しい妻と子どもたちと暮らしていましたが、日本人の元妻が子どもたちを連れて日本に帰国。そして今回の事件となったようです。

CNNなどのニュースでは、かなり一方的に日本人女性が非難されているそうです。(日本人妻として落ち込みそうだったので、私自身は見ていません)。

「ハーグ条約」というのはご存知でしょうか?

国際離婚に際して片方の親が黙って海外に子どもを連れ出してしまうなどの問題があり、このような連れ出し(誘拐)を行った場合に迅速に返還を請求できるという条約です。このハーグ条約に日本は加盟していないため、国際的な非難を浴びています。

それで、今回のケースのように日本人元妻が子どもを日本に連れ帰ってしまえば「誘拐」とみなされるわけですが、だから日本もこの条約を早く批准してこうした誘拐の問題を解決すればよいのかというと、問題はそう簡単なことではなく……相手の国で離婚裁判を起こされた場合、非常に不利な立場となります。そして親権を得られなかった日本人が子どもに会うためにはその国に住み続けるしかなく、特にその国で専業主婦だった女性、言葉があまり得意でない場合などは経済的にも精神的にも非常に困難です。(今回のケースについては自分で詳しく報道を追っているわけではないので、どちらがよい悪いといったコメントはできませんが)。

実は最初にこの事件のアメリカでの報道の様子について、そして他の方のケース(アメリカでの離婚時に判事が暴力をふるっていたアメリカ人夫に完全に味方したなど)について知ったときには私も日本人妻として憤慨し、Pにこんなひどいことがあると話しました。

するとPは「もし僕らが日本に住んでいて離婚したらどうなるかな」と言いました。

逆に考えてみるとその場合はPが不利でしょう。私に親権が渡った場合、Pは子どもと離れてアメリカに帰るのか、そのまま日本にとどまるのか? 日本にとどまる場合、配偶者ビザの期限はたしか3年くらいですから、その後はどうするのか? (子がいる場合のビザなどがあるのかどうかはわかりません)。

でも養育費を払わないままアメリカに逃げてしまってもつかまらないでしょうから、その点ではPは有利かもしれません。(アメリカでは養育費を払わないと差し押さえられたりなどします)。また、日本で結婚していた外国人夫が勝手に自国に帰って行方不明になってしまった場合、離婚できずに困るといったこともあるそうです。

そして夫婦それぞれの思惑もありますが、いちばん大切なのは子どもたちのこと。両親が離婚しても子どもにとって親であることに変わりはありませんから、どちらかと会えなくなるのはかわいそうです。(どちらかが子を虐待していたとかいう場合は別)。

などなどいろいろ考え、こんなにグローバルな時代になっても、国際結婚・離婚に関しては複雑で不便な面があるということにあらためて気づきました。

そういえば、今グリーンカード取得の手続きを進めていますが、アメリカでPが私のスポンサーになるための書類を提出しなければなりません。これは私がアメリカで政府のお世話にならなくても生活できるよう、Pが責任をもちます、つまり私が経済的に困ったときはたとえ離婚後であってもPがずっと面倒をみますという意味です。離婚する予定も、食べていけないほど経済的に困窮する予定もありませんが(誰もないよね)、万一そのような事態になったとき、Pはちょっとかわいそうです。

そして、離婚しなくとも国際結婚には少々ややこしい手続きや不利な点などがつきものです。

だから「国際結婚はやめたほうがいい」などとは決して言いませんし、日常生活では国際結婚だからと特に意識することはありませんが、複雑なことも多いということを知っておくべきですね。

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by junjunh0101 | 2009-10-09 11:15 | ひとりごと