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フリー翻訳者のjunjun。アメリカンな夫Pと2007年3月生まれの娘うたことの3人暮らしです。1年4ヶ月のシンガポール生活を経て、2010年2月にPの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジに引っ越してきました。


by junjunH0101

カテゴリ:日本人女性の会( 1 )

アメリカの給食事情

日曜日は「ボストン日本人女性の会」のレクチャー。ブルックラインで学校給食のディレクターをなさっている方のお話を伺いました。

講師のソニアさんは栄養学のPhD(博士号)を習得されています。専門的な知識をバックに、より健康的な給食へと改革を進められており、とても興味深いお話を伺うことができました。

皆さんご存知のとおり、アメリカでは肥満が大きな問題になっていて、学校給食の内容を見直そうという動きもあります。ジェイミー・オリバーというシェフが学校を訪ねて給食改革するTV番組Food Revolutionというのも有名です。(リンクから番組見られます)

最初に日本の給食との違いを少し説明しておくと、アメリカでは全員が同じメニューを食べるというスタイルではありません。給食はバイランチといってほしい子だけが買うシステムで、メニューも複数ある中から選ぶのが普通のようです。親の収入が低い場合、給食費は減免(無料または割引)されます。昼食だけでなく、朝食もあります。

ソニアさんがやっているのは、まずメニューの変更。冷凍チキンナゲットなどの加工食品はできるだけ使わず、ちゃんとした素材でできるだけ手作りのものを提供する。チョコミルクなどのフレーバーミルクもやめ、脂肪の低い普通の牛乳のみ。子供たちの好きなマカロニチーズに小さい豆をこっそり混ぜておく、などです。

そのほか、これまでランチのあとに昼休みだったのを昼休み→ランチという順番に変えたり(ランチが先だと早く遊びたい子供たちはそわそわしてろくに食べないから)、有名なシェフに学校のカフェテリアに来てもらったり、地元産の素材を取り入れたりなど、素晴らしい取り組みがいっぱい。

アメリカ中の学校でソニアさんのような方が給食担当だったらよいのに、と思いました。

しかし実際はどうかと言うと、私たちも大変に驚いたのですが、そもそも栄養士などのバックグランドをもった人が学校給食のディレクターになることは非常に珍しく、ほとんどの学校区では栄養素の計算もせずにメニューを決めているんだそうです。(日本人の感覚からするとこれはほとんどショッキングですよね)。

ほとんどの学校が参加している全米のランチプログラムというのがあり、一応ルールなどもあるようなのですが、日本と比べるとかなり緩い感じです。

例えば、Food componentシステムというのがあります。メニューを肉類(または肉のん代用品)、ミルク(牛乳や豆乳)、野菜と果物(これで2コンポーネント)、穀物の5つのコンポーネント(要素)に分類し、必ず3コンポーネント摂るようにするというものです。これだと肉類とミルクと穀物を選べば野菜ゼロでもOKになってしまうんですよね。そしてなぜか豆腐は肉の代用に入っていない。(うたこ豆腐大好きなのに~)

親から苦情が来ることもあるようですが(「野菜が多すぎる」「もっと子供が喜ぶメニューにしてくれ」など)、着実にヘルシーな方向に変わっていっている様子。「(理解のある)ブルックライン学校区だからできる」という声もありましたが、こうした動きが全米中に広がってほしいと思います。

今うたこが通っているのは私立(NPO立)のプリスクールで、ここは珍しく全員給食です。日本で通っていた保育園のメニューと比べるとかなり違いますが(日本レベル高すぎ)、一応スクールのキッチンで作ったものが出ます。9月からは公立の学校(キンダー)で、給食は買わずに家からランチをもっていくと言っています(おでんとか持って行きたいからw)が、たまには買うこともあるかな。

我が家の学区は(これもアメリカとしては例外的に)チーフシェフがいて、栄養士さんと一緒にメニューを決めていると聞き、ひと安心。冷凍食品とチョコミルク、なんてことはなさそうです。(ないことを祈る)。

食の話題はいくら話しても話し足りませんね。……と思うのも、日本人だからかしら。

とにかくとても興味深いお話で、参加人数が少なかったこともあり、たくさん質問もできて充実したレクチャーでした。講師のソニアさん(私のブログは読まないだろうけどw)、コーディネーターのEさん、会場として自宅を開放してくださったKさん、そしてポットラックのおいしいランチを持って来てくださった皆さん(終了後にいただいたのですがカメラも携帯も忘れたので写真撮れなかった!)、ありがとうございました。次回も楽しみです。

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by junjunh0101 | 2011-05-24 11:34 | 日本人女性の会