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フリー翻訳者のjunjun。アメリカンな夫Pと2007年3月生まれの娘うたことの3人暮らしです。1年4ヶ月のシンガポール生活を経て、2010年2月にPの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジに引っ越してきました。


by junjunH0101

日米コミュニケーションの違い

今日コミュニケーションスタイルについて学んだので、忘れないうちにメモメモ。

講師はMCMLコンサルティングサービス(→)代表取締役のKerianne Panos(ケリアン・パノス)さん。東北弁を含む8ヶ国語を話されるそうです!

以下、私の感想(まとめというわけではありません)です↓

日本は縦社会、アメリカは横社会

日本語では聞く者の立場を考慮し、周囲との調和を優先するのに対し、米語では話者中心で、話者の揺るぎない意見が大事。

「揺るぎない意見」が大切というのは、私もよく感じていること。ほんのちょっとしたことでもちゃんとした意見がなければいけません。意見がないと何も考えていない、自分の意見がないとみなされ、それはかなりマイナスです。(日本人としては時にしんどいです。アイスクリームのフレーバーとかドレッシングの種類とか、何でもいいじゃないか!と思うこともあります。笑)

日本語はルール型、米語はロジック型

「ルール」と言えば、以前フランス人上司の秘書職をしていたとき、この日本式ルールによく悩まされました。

日本の会社は規則が多く、従業員は異議を唱えずにこれに従うものだと思われています。しかし仏人上司はルールの目的や意味がわからないと納得しませんから、私がいちいち人事部などに聞くことになり、すると私が「何を言ってるんだ!」と叱られる……。(仏人上司は「ルールですから!」と私によく叱られたと記憶しているらしいですが。笑)

そのほかいろいろありましたが、コミュニケーションにおける私の個人的な課題は「いかに感情的にならずに反対意見を伝えるか」ということ。アメリカ人は小学校から討論の訓練などをしていますから、全く違う意見をもっていても感情的にならずに話し合うことができます。(だから大統領選で負けても「おめでとう。今後は君に協力する」と言えるのですね)

しかし日本で育った私にはそれが難しい。子どもにもよく"Don't yell at me!"(怒鳴らないで!)と言われてます。なんでも大げさに言う5歳児ですから、本当に怒鳴っているわけではないのですが、やっぱりちょっと感情が表れてしまうみたいで……。外で苦情を言うときなども、ついつい少々怒ったそぶりが出てしまっている気がします。

日本ではきちんとした身なりの人が駅員さんなどに食って掛かっているところをたまに見ますが、アメリカで目にしたことはありません。自分で感情をコントロールできないのは非常にマイナスな印象を与えるんですね。(日本のように「お客様は神様」という考えがないのも関係していると思います)。

子どもに大しても「○○しなさい!!」と大声で叱っているとちょっと変な目で見られると思います。命令口調もあまり使いません。

これは今日聞いた話だけど、いいこと→悪いこと→いいこと、のサンドイッチ作戦を使う。

たとえばB-の成績を取ってきた子どもに対しては

「B-はいい出発点ね」(いいこと)
「でももっと勉強したらA-が取れると思うわ」(悪いこと)
「あなたならできるわよ!」(いいこと)

といった感じ。

実は昨日、うたこのバレエの参観日で、うたこがあまりにいい加減なのでちょっと怒ったんですねー。怒鳴ったりキーキー言ったりはしなかったけど、もうちょっといい言い方があったかも。まあ本人はバレエ大好きで上手くなりたいと願っているので、私に言われて反省したようではありますが。

隣の家でパーティやっててうるさかったときもそう。私は「中に入って。すごくうるさいから!」と言っちゃう。でもPは「外でアルコール飲んだら捕まるって知ってる?」と穏やかに話して静かにさせ、ピザをもらって帰ってきます(笑)。この違い。

「感情的に聞こえないように反対意見を伝えるにはどうすればいいですか?」と聞くと、「声を喉から出すこと」だそうです。日本語は鼻から出るんだそうで、そうするとどうしても声が高くなり、キーキーと聞こえてしまいます。喉から出すと落ち着いて聞こえるのだそうです。

練習だなー。

ケリアンさんのお話は大変興味深く、まだまだお話を伺いたいと思いました。ありがとうございました。

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by junjunh0101 | 2012-11-09 05:41 | アメリカのこと